Prototyping チームでは実装したシステムをお客様にお渡ししますが、お客様の環境は様々です。 お渡しするシステムは CDK を使ったものがほとんどですが、nodejs のインストールや docker のインストールといった事前準備の手順は、お客様の環境によって変わります。
環境ごとの手順を用意するのは大変なので、その対策として、Prototyping チームでは CloudShell と Cloud9 を併用した手段をご提案する場合があります。今回はその手順をご紹介させていただきます。
構築手順
- AWS Console から AWS CloudShell を起動
- CloudShell のプロンプトで下記コマンドを実行
git clone https://github.com/aws-samples/cloud9-setup-for-prototyping
cd cloud9-setup-for-prototyping
./bin/bootstrap
- AWS Console から AWS Cloud9 に移動して
cloud9-for-prototyping
を起動 - AWS Cloud9 のメニューにある File から
Upload Local Files
を押下 - CDK プロジェクトのソース zip ファイルを
Drag & drop file here
に投下 - AWS Cloud9 のターミナルで下記コマンドを実行
Admin:~/environment $ unzip prototype.zip
Admin:~/environment $ cd prototype/
- プロジェクトのデプロイ方法に従いコマンドを実行
## 実行例です。プロジェクトによって変化します
Admin:~/environment $ npx cdk deploy --all
Note: 4-6. の手順で Cloud9 にプロジェクトをアップロードしていますが、もしプロジェクトが GitHub などで公開されている場合はもちろん Cloud9 のターミナルから git コマンドで取得していただいても構いません。
この Cloud9 を利用中は EC2 の利用料金がかかりますが、使用していない場合は一定時間後に自動停止し、料金も発生しなくなります。AWS CLI v2 / Python / Node.js / Docker といった頻繁に利用する依存ソフトウェアも導入済みで、Cloud9 にありがちなメモリ不足も抑えられるように調整されています。
本記事では CDK のデプロイ用途として紹介しましたが、この用途に限らず、クリーンな UNIX 環境を素早く簡単に構築できる手段です。是非お試しください。