CDK NOTICES とは?
ここ に説明がありました。
CDK Notices are important messages regarding security vulnerabilities, regressions, and usage of unsupported versions. Relevant notices appear on every command by default.
cdk deploy
などのコマンドを実行すると、このようなメッセージがでます。
NOTICES
21902 apigateway: Unable to serialize value as aws-cdk-lib.aws_apigateway.IModel
Overview: Users of CDK in any language other than TS/JS cannot use
values that return an instance of a deprecated class.
Affected versions: framework: >=2.41.0 <=2.43.0
More information at: https://github.com/aws/aws-cdk/issues/21902
If you don’t want to see a notice anymore, use "cdk acknowledge <id>". For example, "cdk acknowledge 21902".
CDK の NOTICES はいつから出るようになった?
v2.14.0 に入っているこちらの対応 で導入されたようです。
CDK の NOTICES を消すには?
- Affected versions に書かれている通り、CDK のバージョンをアップデートするのが正攻法です。
- CDK のバージョンを都合によってアップデートできない場合、
cdk acknowledge <id>
で消すこともできます。 - CI で実行していて不要な場合などは
--no-notices
で非表示にすることも可能です。 - プロジェクト単位で NOTICES 対応が不要な場合は、cdk.json に
notices: false
を追加することで消すこともできます。
ちなみに NOTICES を明示的に表示する cdk notices
というコマンドがあるのですが、cdk notices --no-notices
を実行したところ、NOTICES は表示されませんでした。
一度消した NOTICES をもう一度出すためには?
CDK の NOTICES は $HOME/.cdk/cache/notices.json
に状態が保存されているようです。
よって、これまで acknowledge した NOTICES は全てこちらで管理されています。
該当する項目を消すことで、筆者の手元で NOTICES がもう一度表示されることが確認できました。
複数のプロジェクトを運用している場合は注意が必要
CDK の NOTICES がユーザー単位で注目されていることに注意が必要です。
例えば、とあるプロジェクトには不要で、とあるプロジェクトには必要な NOTICES があった場合、不用意に cdk acknowledge
をしてしまうと、必要なプロジェクトでも見えなくなります。
そのようなケースでは、根本原因である CDK のバージョンアップ、--no-notices
フラグ、cdk.json の notices: false
で対応するのが良いでしょう。
また、CDK のバージョンアップを行うと NOTICES が見えなくなりますが、実態としては自動的に cdk acknowledge
されているようです。
つまり複数のプロジェクトに NOTICES がでていても、1 つのプロジェクトで対応すると見えなくなり、対応していないプロジェクトが放置される原因になります。
よって、CDK をアップデートする際は、同時に行うのが良いでしょう。